【特集 ペシャワールのクリスチャン(1) ~ TAILGODAM コンパウンド】


2010/4/9撮影。Kohati(Qawati) GateとYaktut Gateの間、旧市街を囲むCircular Rdの外側にはクリスチャンが多い。写真は、二つの籠がぐるぐる回るブランコ。小さな観覧車のようだ。同じものをインドなどでも見かける。子供の多い場所にやって来て、一回3Rsほどで数分間手動で回される。子供に大人気である。



4/9撮影。乗っていたArishaちゃん(写真手前中央)ら。この日は金曜日(ムスリムの安息日)で、ひと気が少ない通りのなか、この一角だけクリスチャンでにぎわっていた。



4/9撮影。手のひらのMandiを見せてくれたAishaちゃん(9歳)。



4/9撮影。米国のバンダナを頭に巻いていたムスリムのYashin君と、同級生でクリスチャンのJanu君(ともに13歳)。Saint John Schoolではムスリムが70%、クリスチャンが30%だそうだ。ムスリムでも英語の教育に熱心な家庭は、ミッションスクールに通わせるそうだ。それにしても、パキスタンで星条旗のバンダナをする現地人をはじめて見た。彼は米国を好きなのだそうだ。(一般に地元の人でもクリスチャンは反米感情は殆どない。)
写真後ろが、クリスチャンのコンパウンド「TAILGODAM」。



4/10撮影。TAILGODAMの入口。



4/10撮影。TAILGODAMは約50m×30mほどの小さなコンパウンドだが、約50軒もの長屋が連なり、600~700人が暮らしている。



4/9撮影。ここの住民は全員が「Munisipal Corporation」という清掃業社(公営)に勤めていて、クリスチャンでもある。ほとんどがヒンドゥ教からの改宗者であり、風貌はインド人そのものである。(パキスタンとインドは宗教が異なるだけで、人種も文化もかぶっている。この地方に限って言えば、大半の現地人はパシュトゥン人でアフガンの文化であり、クリスチャンはパンジャブ人でインド・パキスタンの文化である。)



4/10撮影。通路にはベッドが立てかけており、夜間は寝室となる。一軒あたり台所も含めて3~4部屋で、15人以上が暮らす場合が多い。(1部屋は4~6畳ほど)



4/10撮影。ここでも英語を話せる人は少ないが、たまたまオランダから帰省していたMarshal(ニックネーム。32歳、写真左から2人目)と出会い、色々と案内してくれた。彼はクリケットのプロ選手でオランダで活躍している。クリケットはパキスタンで圧倒的に人気のスポーツで彼は地元の有名人である。
この家には彼の奥さん(写真左)と息子、義理の兄弟らが住んでいる。建物の入口の部屋で、奥に1部屋、2階に1部屋がある。(広角レンズで撮っているので、写真以上にずっと狭い印象だ。)



4/10撮影。この家の入口。どの家も急勾配の狭い階段がある。(階段の左手が1つ前の写真の部屋。)



4/10撮影。2階には1部屋があり、残りは屋上スペースになっている。写真はMarshalの息子のIyan Russel君(5歳)。



4/9撮影。Marshal(写真右から2人目)も参加する地元のNGO;HANDS(Human Appraisal Networking and Development Society)の打ち合わせに同席した。クリスチャンの生活環境や待遇の改善を目的に活動している。代表のPrince Javedさん(写真左から2人目)は政治家でペシャワール行政の役職についている。(パキスタンではムスリム以外の異教徒への議席・役職の割り当てがあるので、その成果である。)

「イスラム社会のなかでクリスチャンの待遇が悪く、一般の仕事にも就ける人は少ない」そうだ。結局、低賃金の公営清掃会社で働かざるを得ないという。Munisipal Corporationから支われる月給は、勤続10年目で7,000Rs。初任給は4,000Rsだそうだ。そこから、このコンパウンドの家賃1,500Rsが天引きされる。それでも、一般の住居なら2,500~10,000Rsもかかるので、皆、仕方なくここで暮らしているという現状だ。

あとでムスリムの友人たちに、ペシャワールのクリスチャンの待遇の悪さについて聞くと、「クリスチャンだから待遇が悪いとは限らない。」「英語学校を出ているクリスチャンの友人たちは、高級な仕事に就いている人がたくさんいる。」などの意見ももらった。実際に、新市街Saddar地区や高級住宅地Hayatabadに住むクリスチャンも多い。結局、低所得者のクリスチャンは、もともと貧困者(ヒンドゥ教徒の下級カースト出身)で、十分な教育を受けていないことが直接の原因であるようだ。とは言え、マイノリティであるがゆえの不遇も少なからずあるのは確かだろう。とにかく、宗教を問わず、格差の対策や低所得者支援が十分でないのは間違いない。



4/10撮影。Parvezさん(写真左から2人目)は子供が7人、孫も7人いて、4部屋に30人の大家族で住んでいる。



4/9撮影。写真を撮ってくれと呼ばれ、Ruxrkisanaさん(写真右から2人目)の家へ。



4/9撮影。Marshalの義理の姉の家にて。Mehndi(ヘナの葉のペーストで手や足にレース模様を描くインド圏のおしゃれ)を描く女性たち。親戚の中にとても上手な女の子がいて、私も描いてもらった。



4/9撮影。



4/9撮影。キリストが描かれた壁掛けの布があった。偶像崇拝を禁じたイスラムとの大きな違いである。



4/9撮影。Marshal(写真右)の家で、彼の兄Arif Shahzadさん(写真中央)、親戚のHaroonさんと食事を頂いた。Marshalの家族は裕福でコンパウンドの近くに邸宅を構えている。



4/9撮影。Arifさんは物理療法士であり、Marshalは帰省中に毎晩マッサージを受けている。(マッサージ機は日本製)



4/10撮影。写真に撮られたくて集まってきた子供たち。



4/10撮影。シーラちゃん(写真中央右)とリラちゃん。



4/10撮影。写真左からシャナさん、ファラさん、ルグラさん。



4/10撮影。ランニャ君。



4/17撮影。兄弟の子を抱くJavedさん(38歳、独身)。「TAILGODAM」の近く、「GOAL」という20世帯ほどのコンパウンドで暮らす。同じく「Munisipal Corporation」の労働者のための居住地だ。多くのクリスチャンは、仕事を見つけてコンパウンドから抜け出るのを夢見ている。

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