【特集 ペシャワールのクリスチャン(2) ~ 結婚式事情】


いずれも2010/4/10撮影。この日の夜、Marshalの従兄弟Toniさんの結婚式が行われるため、新郎親族が集まってきた。家は装飾され、とくに女性は親族のもてなしや自身のドレスアップの支度で忙しそうだった。
結婚式は、20時ごろ新郎と親戚が新婦の家へ迎えに行くところから始まる。(両家ともクリスチャンであるが、この点は一般のパキスタンの結婚式と同じようだ。)その後、両家が合流して教会へ向かう。(新郎の家は大きくなく、代わりにMarshalの家が親族の集合・出発拠点に使われた。)披露宴の料理の準備などは新婦側が負担する慣習があり、裕福でない新婦側への配慮で新郎側は近しい親戚のみ出席し、両家で50人くらいに抑えるそうだ。儀式は22時から2時間程度。そのまま教会で披露宴が催され、夜通し未明まで続く。通常、結婚式の費用は500,000~1,000,000Rs(50~100万円程度)が相場らしい。



結婚式に雇われたマーチングバンドたち。新郎側が雇い、出発まで2階で待機していた。だいたい費用は2,000~3,000Rsだそうだ。ヒジュラの踊りなどに比べ、かなり安い。
その中に、偶然にもMarshal(写真左上)の学友もいた(写真中央)。まだ学生で楽団のアルバイトをしている。



新郎も登場し、いよいよ出発。ビデオカメラとスチールカメラ(写真)が雇われて入っていた。こうしたビデオカメラマンの日当は15,00Rsで、月に5回程度仕事があるそうだ。一方、スチールカメラマンは1枚30Rsの出来高制で、およそ400枚ほどが売れるそうだ。売り上げは12,000Rsにもなり、話を聞いたカメラマンは月に2、3回婚礼の仕事があると言っていた。(物価を勘案すると、カメラマンはかなりの高収入である。機材はCanonのkiss系で日本なら初心者向け。デジタル一眼レフが一般に普及していない国では、カメラマンも十分稼げるのである。)



写真中央が新郎のToniさん。身内が代わる代わる記念撮影を行った。



そのあと、楽団を先頭に家を出発。新郎は装飾された車で、親族はマイクロバスで新婦の家へ向かった。正装でない私は会場へは行けず、ここで見送った。ともあれ、Toniさんおめでとうございます。

余談だが、新郎の親族たちと歓談しながら待っているとき、数人に「ドクター・ナカムラは知っているか?」と聞かれた。詳しく聞くと、ペシャワール会の中村哲医師のことだった。今までムスリムの友人たちからは話題になることはなかったが、クリスチャンとして外国のNGOなどと関わることが多いようで、「彼はとても有名だ」と賛美していて同じ日本人として誇らしかった。


※ 画像をクリックすると拡大します。


  
この記事へのトラックバックURL
http://tabimichi.blog23.fc2.com/tb.php/1051-ae60b6eb
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
管理者にだけ表示を許可する